2022年の夏野菜~4年目の不耕起無農薬栽培

夏野菜終わった。

毎日暑いし、オクラはまだ当分いけそうだし、遅れに遅れたナスはむしろこれからなんだけど、キュウリやウリの種取りを始め、秋野菜の種まきを始めると、「夏、終わったな。」と実感する。

今年の夏野菜を総括してみよう。

苗づくりがうまくいかなかったナス科野菜は悲惨だった。

種をまき直し、それもなかなか芽が出ない、育ちが遅いという中で、同時に育っていくはずだったコンパニオンプランツのバジルとマリーゴールドは順調で先に繁茂してしまった。

1か月も2か月も遅れて野菜の苗を植えても蔓延るマリーゴールドの根は野菜の根を拒絶し、大きく育ったバジルは日当たりを妨げてしまう。もはや害でしかない。

肩にマリーゴールドの茂る畝に植えた白ナスは成長することなく全滅。

バジルと並んでいる長ナスは結構な丈に育ったものの花はなかなか咲かない。

中長ナス、米ナスは8月の声を聞いてからやっと咲いた。

8月15日にはなんとか実になったけど、何とか完熟させて来年のための種を確保したいので一番果は食べない。

自然農法はその土地に合った種を育てていくことが一番大事なことだから・・・

夏野菜と言えばトマトなんだけど、これもひどかった。

ゴールデンウィークを過ぎてやっと芽吹いた苗も育ちは悪く、やっと定植にこぎつけても腰ぐらいの高さに育つと次々に青枯病で枯れていく。

残ったものもなかなか花が咲かない。

8月になってやっと花は咲いたがいまだに実はついていない。

まき直しで種を使い果たした種類もあるし、来年の種が心配だ。

優等生はオクラ。

不耕起、無肥料でも何の問題もなく育つ。

一年目は支柱も立てたけど今は支柱も立てずに育てている。

取り遅れて巨大化する実も多いので、それを放置しておくと自然生もそこここに生えてくる。

八丈オクラという品種だけど1年目から採った種をつないでいて、すっかりこの地になじんだようだ。

問題はただ一つ。

飽きるんだよね~ ┐(´ー`)┌

数は不満だけどカボチャもよくできた。

2種は2代目の種(バターナッツ?、日向14号)、2種は今年はじめて取り組んだ種(会津早生菊南南瓜、極早生冨津黒川南瓜)。

今年はじめて草に埋もれないようにと空中栽培にチャレンジしたが大成功。

草に埋もれないし、虫の被害もなく収穫できた。

そしてやっぱり自家採種の種は優秀!

わずか1年とはいえやはり自家採種の2種のほうがたくさん採れた。

ただ、問題はこの写真のカボチャ。

バターナッツから採った種だったんだけどこんなんなってしまった。

昨年一緒に植えてた日向14号と交雑してしまったようだ。

美味しかったので来年も作ってみようと思うけど、ちゃんとできるんだろうか?

種で遊べる、これも自然農法の楽しみの一つ。

ウリは3種。

1年間をおいて4年目の昭和メロン、関谷甘露甜瓜とノルディックウォーキング仲間のKさんにいただいた黒瓜、そして今年はじめてつくるバナナ瓜。

種まき遅れて収穫は遅れたけど初めて作った黒瓜がよくできた。

早どりして野菜、完熟して果物、ほんとに美味しい瓜だ。

見た目が昭和メロンと全く同じで区別がつかず、完熟すると切っても昭和メロンと同じ緑色の甘い果肉になる。

ただ、完熟するとすぐ虫が入ってしまうのでだいぶやられてしまった。

残った熟成中の実には袋がけをして虫対策をしてみたがちゃんと防いでくれるかな。

期待したバナナ瓜は美味しいと言えば美味しいのだが、どこがバナナなのかよくわからない。

種の説明書きには「完熟するとツルから離れる」と書いてあったが、まだそこまで熟させたことはない。

他の瓜同様、成り口のツルや葉っぱが枯れたり、成り口の周囲に円形の傷が出来たりするのを目安に収穫している。

ツル離れするまで完熟させるとバナナみたいにねっとりした甘みになるのだろうか?

ゴーヤも今年始めて作る。

これも発芽が悪く、まき直してやっと苗ができたので初収穫はだいぶ遅かった。

1年目の種なので無肥料栽培では成長が遅いようで実付もよくないが、これから種を採り、この地にあったゴーヤに育てていきたい。

キュウリがなぁ・・・

3年目になるのだけれどまだ採り時がわからない。

頭とお尻の成長速度が違って同じ太さにならない。

同じになるのを待っていると巨大化して採り時を逃がす、この繰り返し。

時々草刈りをお願いしているNさんは「肥料やらんけん栄養不足!」と断じるのだが無肥料栽培をやっているので施肥はできない。

もっとも川口由一さん監修の本を見ると果菜類やたくさんの養分を必要とする野菜には、土中微生物活性化のための餌として「補い」の米ぬかを撒くことが推奨されているので来年はこれをやってみて採り時に型のいいキュウリを収穫できるように頑張ってみよう。

最後に思わぬ拾い物をしたのが十六ささげ。

これは昨年植えていたささげの自然生なのだが、まぁよく実ってくれた。

昨年は一畝の片側に植えていたのだけど栄え過ぎ、棚支柱を押しつぶして大変なことになったので今年は作らないつもりだった。

今年芽を出したのは一株だけだったのだけど、昨年の惨状があるので4本の支柱で支えたのだけどそれでも足りなかった。

去年のように倒れはしなかったけど次から次から出てくる脇芽がどんどん伸びて、それが広がらないよう内に内に誘引したらこの有様。

たった一株がこのささげタワーを作ってしまった。

ささげは完熟させて小豆のような食べ方もできるというのを勉強したので、来年は去年並みに作ってみようと思うが、この繁茂に耐える支柱づくり、できるかなぁ・・・

ズッキーニは普通のやつはうまくいかなかったけど、バンビーノというミニズッキーニのほうは沢山採れた。

無肥料栽培にはこちらのほうが向いていると見え、普通のズッキーニはなかなか大きくならないのにミニズッキーニはどんどん大きくなった。(写真左)

どこがミニじゃ? (笑)

来年は普通のズッキーニも種取り出来るところまで育てたいものだ。

これがゴボウ?という異形のゴボウは大浦太牛蒡。

種の袋の写真もなかなかの迫力ある容貌だったけど、こうして収穫してみるとさらにエグイ!

食べれるんだろうか?

この種を蒔いたのは一昨年の今頃。

秋には芽が出ず諦めていたら昨年の春、何本かが芽吹いて成長し、今年もまたこれだけのゴボウが育ったという次第です。

昨年は今年のものより大きな葉っぱが茂っていたので、きっと去年のほうが大きく育っていたと思うのだけど、残念ながら収穫時期がわからないまま葉が枯れて、塔立ちもせず、収穫もできず、種もとれずに終わったのでした。

なんで1年半もたってからこんなに芽吹くんでしょうね。

ともあれ初めてのゴボウの収穫に感謝。

by nob

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