今年植えたナスは5種。
立石中長茄子、大長茄子、加茂大芹川丸茄子、白丸茄子、とろ~り旨なす、白丸茄子が緑色でとろ~り旨なすが白いところがややこしい。
今年一番よくできたのはとろ~り旨なす。
他の品種が終わってしまった今でも元気に花を咲かせ、実も太っている。
初めてチャレンジした品種なので気合を入れてここだけ草の管理をちゃんとやった。
やっぱり自然栽培は草の管理がポイントだな。
ただ、この真っ白で美しい肌は傷がつきやすく、せっかくたくさんできても人様に差し上げたり、販売したりできるものはほとんどなかった。
虫の害や傷に悩まされたのは他のナスも同じ。
一番花、二番花のころはうまくいっていたのだけれど、三番花が咲くころからニジュウヤホシテントウムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、カメムシの害がひどくなっていった。
自家用にするにもはばかられるレベルだったので収穫したものは少なかった。
特にニジュウヤホシテントウムシにやられた株は成長できず、草に負けて枯れていった。
ナスの畝にはコンパニオンプランツとしてバジルやマリーゴールドを混植していたけど虫は防げなかった。
虫が狙うのは不健康な野菜だという。
まだ健康な野菜を作れる土壌が育っていないのだろう。
皮肉なもので茄子の畝はとろ~り旨なす以外は悲惨な状況だったのだが、なんと!!育ちの悪い余り苗をクコの畑や桃の木のそばなどあまりスペースに植えたのが大成功!!
虫の害も少なく立派な実が生った。
なんで?
これは桃の木のそばに植えた青ナス。左の白ナスが普通サイズ。
一緒に実っていた一回り小さい奴は美味しくいただいたけど、この巨大なナスは種取り用にとことん完熟させるつもり。
このナスは自家採種2代目で早くもこの地の風土に合ってきたのかな?
もう一つの驚きが大長茄子。
これも余り苗をクコの畑の株間に定植したもので、自家採種2代目。
ナス初年度に定植した苗の大半を根切り虫にやられたとき、苗を買って植えたものから種を取って育てたもの。
名前を記録していなかったので正しい名前も固定種かどうかもわからない。
ナスの畝では白ナスの次に元気だったけど、実ったものはせいぜい25~26cmのひょろりとしたものばかりだった。
ところがクコの畑の余りスペースに植えたもののうち、2株がこんな立派に育ってくれた。
これよりもっと立派なのが3本ほどまだ生っているがこれも種取り用に完熟させている。
自然栽培は自家採種を繰り返すことでその地に合った種となり、無肥料・無農薬でも立派な野菜が収穫できるという。
それを実感させてくれる2種のナスだった。
このまま不耕起栽培を続けることで土中の生物バランスを整えて健康な土を作り、自家採種の種から育てていけば、健康な野菜、虫の害の少ない野菜が作れるんじゃないか。
今年も成功したとは言えない結果だったけど、希望を持たせてくれた青ナスと長ナスだった。